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翌日。
光輝と咲はイルミネーションを見る為に、遊園地を訪れていた。
夕方五時からの点灯に合わせて、少し早めに着いた二人は高い位置から全体を眺めようと階段の上に置かれたベンチに腰掛ける。
「やっぱり十二月も中旬になると寒いな」
「うん、ホント一気に冷え込むね」
そんなやり取りをしていると時間になったのだろう。
園内の電灯が全て消えた。
そして、次の瞬間。
辺り一面に宝石が散りばめられたかの様な光景が広がる。
「綺麗……」
そう呟く咲の横顔を見ながら、光輝の心臓は高鳴った。
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