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「あっ、あのさ、俺……。咲がいたから夢も見つかったし、膝のリハビリも乗り越えられた。本当に感謝してる」
「えっ、いきなり何!? 私はただ……」
「もし、これから先、おまえが何か壁にぶつかった時は、今度は俺が支えたいって思ってる……。こんなことしか言えないけど、俺は咲が好きだ……。付き合ってください!」
勢いよく頭を下げた光輝が恐る恐る視線を上げると、照れ臭そうな微笑みを浮かべて咲は頷いた。
「私も、光輝のこと大好きだよ。まさか誕生日に告白してもらえるなんて思ってもみなかったけど……。じゃあ、今日が初デートね!」
顔面を真っ赤にしている光輝の手を取り、咲はイルミネーションへ向かって走り出した。
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