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「それだけお金を掛けても、黒字に戻すまでは相当苦労するってことなんだろう。僕はPTだから、詳しいことはよくわからないけどね。神山くんは、将来開業する気があるのかい?」
「いや、父の接骨院を継ぐ可能性が高いと思います。まあ、まだどうなるかわからないっすけど」
「そうか。夢の無い話を聞かせてしまって、すまなかったね」
「いいえ、勉強になりました」
開業に失敗した友人は、その後どうなったのだろうか。
光輝は疑問に思ったが、苦く笑った林の表情を見ると聞けなくなってしまった。
「さて、休憩はこのくらいにしてリハビリを再開しようか」
「はい、よろしくお願いします!」
結局その日は軽いメニューでリハビリを終え、光輝は病室へ戻った。
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