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第1章 アトリモール決戦!
「グワァァー…」
「己!クフッ…」
「チッ…。まるで歯がたたないわね…」
その頃、刹那と真戦組の面々は、モンスター相手に苦戦を強いていた。
「せめて、こちらにも能力者が一人いれば…」
刹那は、バズーカーの砲身を眺め、苦虫を噛んだような表情を浮かべる。
〝後…1、2発が限度ね…〟
刹那の持つバズーカーは、銃口が赤く熱を持ち、グリップを持つ刹那の手から煙のようなものがたちはじめていた。
真戦組も隊長クラスは皆、肩で息をするほど疲弊し、隊員の中にも死者が出始めている。
「無能なものなど相手にすらならぬ!
先ほどのガキはまだ来ないのか?
お前ら、見捨てられたな。」
などと、モンスターは余裕の笑みを浮かべ、刹那達をあざ笑う。
「留奈殿が我らを見捨てただと!?
違うな…化け物…
我らが留奈殿の為に命を賭しているのだ!」
総司の言葉に、真戦組の指揮が上がる。
「そうだ!我らは貴様から留奈様を離せればそれで良いのだ!」
「留奈様のツインテールが見れないのは悔いだけどねっ。」
「私達は、あの子に希望を委ねているの!
姉さんが命を賭けて守ったあの子にこれ以上触れさせないわ!」
けして、落ちない戦意に、モンスターは苛立ちを覚えたのか
全身の刃を鋭く尖らせ、突撃してきた。
「ならば!ガキの命と引き換えに皆滅びよ!!」
アトリモール最終決戦始まります。
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