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「皆!刹那殿に傷をつけるな!
取り押さえろ!」
隊長クラスを先頭に、約20名ほどがモンスターを正面から抑える。
残りの隊員は、背後に回り地に釘付けにしようと刃を突き立てていく。
「ぬおーー!!!」
「無駄無駄ぁー!!!
貴様ら程度に何ができる!?」
「みんな!?」
「逃げろ!刹那殿ぉー!」
〝………チャーンス!〟
必死に食い止めようとする真戦組を前に刹那は不敵な笑みを浮かべ、逃げるどころか、モンスターの側面へ回った。
「刹那殿!?」
「なっ!?何を!?」
「忍者君!かも~ん!」
「ござっ!?」
唯一、隊長クラスで、遠巻きからクナイを投げていた臣黄泉を呼びつけ、耳打ちをする。
「でねっ。あなた忍者でしょ?
貴方なら………持っているでしょ?」
「………あるにはあるでござるが……
それでは総の旦那ごと……」
「大丈夫!私がなんとかする。」
そう言うと刹那は、バズーカーを構え、総司達の背後を狙い構える。
「なっなるほどでござるな!
後方隊!退避!!!退避ー!!!」
臣黄泉の掛け声と共に刹那は、総司達の後方から、大きな音と共に穴が空いた。
「なっ!馬鹿め!
照準をミスしおったな!」
ニヤリと笑い、動きを止めるモンスター。
その隙に、臣黄泉が大量の爆薬を投げつける。
「食らうでござるよ!忍法、火遁の術!大発破!!!」
「ん?何を……。
まさか!これは!?」
刹那の意図に気付いた時にはもう遅い。
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