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「しょうがないだろ、あっちの専務が」
「直々に話しが、あったんだから…」
「それに、将来的には美優が」
「会社を継いで、経営して行くんだぞ?」
そう言いながら、パパは新聞に目を落とし
ゆっくりと指で、新聞紙を巡った
『い…嫌よ、まだ、私…恋愛していない!』
私は、大きな碧色の瞳に 涙を浮かべて
父に反抗した その強い瞳は 父を見ていた
パパが、新聞紙の上の隙間から
私を、覗き込む様に見つめていた
「よし、分かった そこまで言うのなら…」
『 えっ?』
「 自分で、恋愛見つけてみろ?」
「その代わり、恋愛出来なかったら」
「見合いして貰うぞ!いいな!」
「【 期限は、半年後だ 】」
……何て事が、あったのよ
私の父は、貿易会社の社長さんで
複数の会社を経営していたの
__ だから、色々と人脈が広いらしい
恋愛ねぇ...
父に、強い発言を したものの…
私、恋愛に対して
全然、サッパリ…分からなかった
『…恋愛…恋愛…恋愛… 』
私は、ブツブツ言いながら
下を向いて 歩いていた
こんな所に…
【恋愛】が、転がっている訳ないか……
ドン!
『 いッたぁーい…!?』
「 何だ…?」
私は、誰かにぶつかったみたいで
鼻を押さえながら、ぶつかった相手を見た
そこに居たのは、同じサッカー部の後輩だった
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