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私にとって、唯一の救いは陵と家が反対方向だってこと。
叶多と陵が同じ方向で私と梨紅は反対方向。
必然的に二人ずつに別れるから、陵のことを気にせずに帰れる。
「ばいばい!」
「おー!」
「じゃぁね!」
「ま、またぁ・・・。」
別れて、梨紅と他愛もない話をしながら歩いていると・・・。
ー・・・寂しい。
陵の声がそばに聞こえないと。
陵の匂いがまわりにしないと。
陵が近くにいる安心感がないと。
・・・すごく、すごく、私は寂しいー・・・。
「・・・ねぇ、梨紅。」
「ん?なぁに?」
「・・・彼氏の悠翔くんと一緒にいるときって・・・どんな感じなの?」
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