青空の下、恋をする。

15/23
前へ
/26ページ
次へ
次の日。 いつも通りに四人で登校する気力が起きなかった。 「・・・雨だし。」 今の私の心にぴったりのお天気模様だ。 ぼーっとしながらご飯を食べて、早めに家を出ると、私は。 「・・・ーどうしたの、朝早くに。」 叶多の家にやってきていた。 叶多はまだ寝起きなのかぼーっとしていて、寝巻きのまま。 これから朝御飯を食べるところだったらしい。 「・・・陵と梨紅と一緒に登校したくないんだ?」 そんな働かない頭で私の心理を読み取った叶多。 私は知っている。 叶多は梨紅のことがずっとずっと好きだったんだ。 だから、この状況は叶多にとってもキツいはず。 だからかな。 私を家へ招き入れた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加