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次の日。
いつも通りに四人で登校する気力が起きなかった。
「・・・雨だし。」
今の私の心にぴったりのお天気模様だ。
ぼーっとしながらご飯を食べて、早めに家を出ると、私は。
「・・・ーどうしたの、朝早くに。」
叶多の家にやってきていた。
叶多はまだ寝起きなのかぼーっとしていて、寝巻きのまま。
これから朝御飯を食べるところだったらしい。
「・・・陵と梨紅と一緒に登校したくないんだ?」
そんな働かない頭で私の心理を読み取った叶多。
私は知っている。
叶多は梨紅のことがずっとずっと好きだったんだ。
だから、この状況は叶多にとってもキツいはず。
だからかな。
私を家へ招き入れた。
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