青空の下、恋をする。

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数分後、ひとしきり泣き終わって顔を上げた。 ・・・そのかおは。 ・・・息を飲むほど、綺麗だった。 頬に、一筋だけ流れる涙と。 口から漏れる、白い息。 赤くなった耳に。 潤んだ瞳。 なによりも。 今まで気にしてきたことなんてなかったグレーのかかったきれいな瞳が。 降ってきた雪と混ざりあって、キラキラと光っていたんだ。 ドキドキと、胸が高鳴って。 見てはいけないものを見てしまったかのような罪悪感に襲われたのに。 私はその涙から目を離すことができなかったんだー・・・。 そう。 ・・・あの日、あのとき。 陵の泣き顔を見た日から。 私はー・・・可笑しいんだ。
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