第1章

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__関東管領の山内上杉家、扇谷上杉家、古河公方の足利晴氏、その他関東諸大名連合軍は約80,000の大軍をもって北条氏の河越城を包囲した。 河越城は北条氏康の義弟・北条綱成が約3,000の兵力で守備していたが、増援がなければ落城は時間の問題であった。 今川との戦いを収めた氏康は本国から約8,000の兵を率いて救援に向かう。 しかし食糧を十分に蓄え籠城した綱成は半年も耐え抜き、戦況は数ヵ月間膠着状態が続いた。 この間、長陣に飽きて上杉方の戦意は低下し、軍律は弛緩していた。 それを際に、氏康の救援軍にいた福島勝広が使者を申し出て、単騎で上杉連合軍の重囲を抜けて河越城に入城、兄の綱成に奇襲の計画を伝えた。 それから、氏康は上杉軍に対して偽りの降伏を申し出て詫び状を出し続けた。 だが上杉軍は受け入れず、逆に北条軍を攻撃、氏康は戦わずに兵を府中まで引いた。 これにより上杉軍は北条軍の戦意は低いと判断し、自軍の兵士が多いということもあって楽勝気分が漂っていた。 しかし、氏康は諦めていなかった…__。 「勝負はやってみないとわからねー…北条の戦、そして本当の賢い戦い方ってのを…教えてやるよっ!」 ・ ・ ・ ・ ・ 「ミッションもなかなかあるし、頑張らねーとなー…一つ目から変わった内容だし…」 「そこの者!!…んっこれは失礼を致した、自陣になにゆえ出陣致すのであろうか、○○様」 「えっ?…あなたは……誰?」 「紹介申し遅れましたな…拙者、多目元忠と申す…氏康公から一隊を任され、ここで待機との命令である!」 「…あっなるほどー…そこまで細かく設定されてるんだなー…よろしくね!」 「貴方様は他一隊で今は待機のはずでは?…大道寺様と一緒ではどうかと」 「ここにおったのだな、私と一緒に行きますぞ!…○○様は重要な役割がありまする」 「…そういうことだよねー…あんたが…」 「大道寺政繁でありまする、それでは行きますぞ!…」 __新武将、出陣!__。 「…うわー!始まった始まった! …って敵が全然いない…」 「…敵陣は先であります、あと声を少々お下げなさって…」 「…失礼、それにしても暗いなー…夜だからかー…」 「城全体を上杉は包囲して構えてますが、綱成殿との連携は…さすがにこの暗さでは気づかれまい…」 「…あー最初の説明全部読まないとダメな感じか…理解理解」
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