第1章

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私はこの事件を、茨城県つくば市イエスキリスト事件と、命名した。 被害者は、渡部幸治さん。 つくば市在住の、平凡な人です。 ただ一つ、人と違っていたのは、キリスト教の開祖、イエスキリストと関わりがあった事です。 生まれは千葉県ですが、父親の渡部安幸さんが、茨城県の当時桜村と呼ばれていた、柴崎と言うところに、引っ越してきて、銘木業を開業しようとして、渡部家は引っ越して来ました。 父親、母親、長男、次男の四人家族です。 渡部幸治さんは次男に当たり、幼稚園に通わされる事になりました。 その幼稚園こそが、土浦カトリック聖母幼稚園です。 別に、渡部家は、キリスト教徒ではありません。 話によると、母親の渡部トミさんが、聖母幼稚園に入れる事にしたそうです。 長男の渡部博幸さんは、一般の幼稚園です。 渡部幸治さんが、世にも恐ろしく怪奇な運命を辿る羽目になったのは、この土浦カトリック聖母幼稚園に入れられたのが、原因になってます。 渡部幸治さんには、土浦聖母幼稚園以前の記憶が無いそうです。 記憶を消されたとの証言もあります。 洗脳やマインドコントロール、或いは霊的な力を駆使すると、記憶を操作出来るのです。 後述しますが、渡部幸治さんは、偽の記憶を植え付けられ、10年以上、部屋に軟禁され、偽の体験の中で、不毛な時を過ごしたとか。 とりあえず幼稚園の話に戻りましょう。 まだ幸せな、子ども時代の話です。
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