第1章

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どれだけ願おうと意味がないことはわかっている 世界は理不尽なんだから また今日も始まるのかな? 兄さんの遊びという名の暴力が もう耐えられない 心が折れかけていた そんなとき不意に部屋のドアが開いた そこに立っているのは父さん? ここにはめったに来ないのに 無言で父さんが部屋に入れたのは真っ白な毛をした猫だった ニャーと猫が鳴く すると薄暗いはずの部屋が一瞬にして明るくなる
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