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辺りを見回すが、誰もいない
『その様子だと聞こえているみたいね』
声は俺の近くから聞こえてくる
『下よ!下 まったく 魔神の祝福を受けているだけあって力は強いのに』
「今喋ったのは君?」
おそるおそる聞いてみる
『わたし以外に誰がいるのよ』
呆れたという風な言葉が返ってくると、俺は固まった
そりゃあそうだろう、猫が喋るとは普通誰も思わないのだから
『しょうがない、これならいいでしょ!」
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