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「はあぁぁぁ……」
俺―管野 幸―は、溜め息を吐いた。それにたいして
「23」
と、未来が言った。こいつは、俺の幼馴染み。産まれたときにもとなりにいた…らしい…。フルネームで菅原 未来<スガワラ ミライ>。
俺の脳内紹介が終わったと同時に、未来が俺の顔を覗きこむ。
「今ので23回目。幸、一体何があった。」
「いや、さすがにそれは…」
いいよどむと、未来は、
「幸、私に秘密は駄目。」
はぁ!?初めてだぞ!?未来にそんなこと言われたの!!
ていうか…
「未来だって、俺に秘密ごとの1つや2つ…」
「無い」
未来が俺の言葉を遮って言った。
うっ…!た、確かに無いかも…
「で、でも、こんなこと、未来にも言えない…」
「こんなことって何?」
はぁ…分かってないな…
「それが言えないって言ってんの!!」
「言えないようなことしてるの?」
「し、してない!!」
「じゃあ言って」
「言わない!!」
「言って」
「言わない!!」
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