嘘
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そんなにいい笑顔を見せつけられたら、幸せを考えたりするだろう。 もし、俺がここで入って幸が辛い思いをするのは避けたいところだ。 …だが、ここで入らなかったら、幸が奏のものになってしまう。 どうしよう……… よし、間に入ろう!奏のものにはしたくない。 「おい、お前ら………」 ヒューーーー 俺が見た先には、誰もいなかった。その代わり、 キーンコーンカーンコーン 予鈴だけがむなしく響いた。
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