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納得はしていなかったけど、仕方なくわかったとうなずいた。こういう時の左京は意外に頑固だからだ。
「それにしても、左京、そんなに男の人に告られたことあるの?」
「まぁね……。電車で痴漢にあったりとかもするし……」
「痴漢!?」
確かに左京はかわいいけれども!
男の人にモテる顔なんだろうか……。
俺は左京の顔をじっと見つめた。
「まぁそれは置いといて。とにかく! 加賀見には気をつけてね!」
あれ、そんな話だったっけ?
かなり疑問だったが、早くこの話を切り上げたくて、俺は一応了解した。
その日は翌日の不安でよく眠れなかった。キューピットさんや加賀見がいてくれるにしろ、今の櫻野先輩が何を言い出すのか、俺がそれを上手く受け止めることが出来るか、不安だらけだった。
それでも、左京のあの震える手を思い出し、頑張ろうと誓った。
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