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「加賀見?」
「ぷっ」
間を置いた後、加賀見は腹を抱えて笑いだした。
「さっ左京! まさか本気にしたなんて! ぎゃははは!」
「笑うなよ! 左京はお前と違って純粋なんだよ!」
息もできないくらいひぃひぃ言って笑う加賀見にイラついて、足を軽く蹴る。
「おっ! 痛てぇ!」
「俺と左京をからかった罰だ!」
こんなことだろうと思った!
左京が心配することなんて何もなかったのだ。だいたい、加賀見は超がつくほど女好きなんだから。
「からかってはいねぇよ。言ったことはほんとのことだし」
「は?」
「お前なら抱けるって。左京が真に受けるとは思わなかったけどな。俺が本気なのが伝わったんだろ」
「加賀──」
何を言われたのかわからなくて、聞き返そうとしたとき、屋上の扉が開いた。
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