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「お前、ここにいろ」
「え、」
加賀見は屋上を降りていくキューピットさんを追いかけていった。屋上には、俺と櫻野先輩が残される。
「……葛城、僕のことなんか言ってた?」
櫻野先輩が困ったように笑いながら、俺に尋ねた。
「最近……いつもと様子が違うから……左京のこと以外にも何かあったんじゃないかって……心配してました……」
本人に言ってもいいものか迷ったが、どうせ俺の場合顔に出てしまうため、嘘をついてもしょうがないと思い、話してしまった。
「そうか。様子が違う……」
クスッと笑う。
「おかしいって言ったんだろ? 葛城は」
「あ、えっと……」
「いいんだ。自覚はしてるから」
そう言って、先輩は俺から視線を外して、晴れ渡った青空を見上げた。
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