回りだした歯車

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仲間を組んで始めて魔物と遭遇した。あの大蟻だ。 この辺りの森には良くでる。 舞ちゃんがめちゃめちゃ興奮してるのがわかった。 「凄い。凄い。本物の蟻を大きくしたみたい。牙も鋭いしギチギチ気持ち悪い。」 舞ちゃんが装備している木の杖で最初の一撃を入れた。しかし、すかさず大蟻も反撃する。 舞ちゃんはダメージを受けたが、貴史さんがすぐに間に入り気攻銃で一発。 大蟻を簡単に仕留めた。 さすがは貴史さん。 「初バトルどうだった?舞ちゃん。」 「めちゃ楽しい。ダメージ受けたけど、やっぱり痛み感じないんだね。」 「うん。衝撃だけ受けるけどね。」 お金と経験値は仲間どうしで振り分けられた。 レベル上げなら単独の方が上がりやすい。 ある程度はみんなで行動して、この辺の魔物を1人でも簡単に倒せるレベルになったら単独でレベル上げをする。 貴史さんの提案に私も賛成。その方が効率がいい。 私達はその後次々と魔物を駆逐していった。大蟻をはじめ、大グモ、大カマキリ、大ダンゴ、大アゲハなどなど。 舞ちゃんが先頭をきって魔物と戦っている。 この森は虫系の魔物が多い。 初期の魔物なのでたいして強くない。数も多くて4匹。 「俺もなんか戦闘に慣れて来た。楽しくなって来たよ。」 「それは良かったですね。隼人さん。」 「それにしても、あんたが使ってる武器ってその手袋だろ?攻撃力あるのか?」 「これは、気力を消費して攻撃するんですよ。貴史さんの気攻銃と同じ仕組みです。」 「なるほどね。俺の装備はただのナイフだから分かんなかったよ。」
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