回りだした歯車

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さっきから気になっていたんだけど、どこかで隼人さんを見たような気がする。 私の気のせいかな? 隼人さんの顔をマジマジと見つめていると、 「俺の顔になんかついてる?」 「いいえ。隼人さんとどこかでお会いした事ないですか?隼人さんの顔、どこかで見たような気がして。」 「それはないな。会ったことあるなら覚えてるはずだ。」 「じゃあ、私の勘違いですね。」 「それはいいけどよ、仲間なんだから敬語は辞めにしようぜ。語っ苦しい。」 「そうだね。あくまでゲームだからね。隼人さんの事はなんて呼べばいい?隼人くん?隼人っち?隼人ぼう?」 「隼人ぼう?普通に呼び捨てでいいよ。」 「じゃあ、隼人で。貴史さんは貴史でいいですか?」 「そうだね。これから、一緒に攻略する仲間だからね。貴史でいいよ。」 「じゃあ、隼人、貴史、舞ちゃんだね。私の事は幸って呼んでね。」 「了解。幸。」 その後もいろいろと話しながら戦闘してレベル上げを行った。 気が付いてみると、時間は10:00。 現実世界だと22:00になっている。 「皆。もうそろそろ、引き上げようか?」 貴史君が。。。貴史が皆に聞いてきた。 「そうだね。時間だから宿屋にもどろう。」 今日は本当についてた。変な出会い方だったけど、いい仲間も出来た。この仲間で明日はイベントをこなす。 私が出来る事は皆の足を引っ張らない事。そして、出来るだけ仲間の為に役に立ちたい。 オンラインゲームのいい所は助け合い。 私はそこに魅力を感じる。 現実世界ではありえない様な命をかけての助け合いが絆を深くする。 オンラインゲームをやる人しか分からないもの。 私はこの歳になってもそれを求めてる。 私達は宿屋に戻り、明日の約束をしてログアウトした。
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