回りだした歯車

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(隼人目線) 俺はヘルムからログアウトしてベットに座ったまま、ボーっとしていた。 「作戦は失敗に終わったけど、まっいいか。」 ドンドン 「お兄ちゃん。入るねー。」 ガチャ 「あ!やっぱりヘルムあるんだ。」 「わざわざ、確認に来たのかよ?」 「お兄ちゃんとヘルム出来るなんて夢じゃないかって思ったの。」 「お!嬉しい事言うなー。妹よ。」 「貴史君と前に話した事あるから。お兄ちゃんと一緒にヘルムやれたらって。」 「貴史も最高の親友だな。持つべきものは友なんてな。」 「勘違いしないでね。お兄ちゃんゲーム下手くそなんだから。」 「そうだな。それは認める。お前らにはかなわねーよ。」 「それにしても、幸さん可愛かったね。」 「あいつ俺の顔見たことあるって言ってたから、あの事件の雑誌の事だろ。」 「舞も同じ事思った。」 「あいつには言うなよ。」 「わかってる。お兄ちゃんは幸さんの事どう思った。」 「どうって?真面目な奴じゃないのか?いきなり怒鳴られたし。」 「でも、すぐに幸さんの事ゆるしちゃったね。もしかしてホの字ですか?」 「馬鹿やろ!ちげーよ!それは、お前が言ったから!」 「あれあれ?そんなに赤くなってどうしたの?明日は学校だから、舞はもう寝るね。お・や・す・み。」 ガチャ 舞は自分の部屋に戻ったみたいだ。 鏡で顔を見ると赤くなってる。 「くそっ!あのマセガキめ!」 俺も明日は大学だから寝ようかな。 明日は20:00にヘルムにログインする約束だ。イベントをするって言ってたからな。 どんな、イベントだろうな。蟻がたくさん出て来るのは間違いないだろうけど。 想像するとちょっと気持ち悪い。 ヘルムの世界は本当に楽しいな。 異世界に行ってダチと一緒に冒険なんてワクワクするよ。 俺はベットに横になり、ヘルムを枕元に置いて眠りについた。 歯車が周り出した事も知らずに。。。
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