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俺達は先ず道具屋、武器屋、防具屋に立ち寄って必要な物を揃えた。 昨日、レベル上げして得た金で買い物をした。 この村で可能な最高装備を身につけて、イベントに望む。 貴史が持っている村の地図で村長の家にやって来た。 結構大きな家だ。 ドンドン 「すいませーん。誰か居ますかー。」 しばらくしてドアが開いた。 ガチャ 「何か御用でしょうか?」 家政婦さんのようだ。メイド服を着ている。 「あのー。村長さんはいらっしゃいますか?」 「はい。旅人の方ですね。どうぞ、お上がりください。」 意外とすんなり入れたな。 村長の家に入ると、かなり豪華絢爛。 狩りで仕留めただろう鹿の頭や、装飾された高そうな剣、盾、鎧などが飾ってある。 絵画や壺などの骨董品みたいな物も置かれてある。 「さすが村長の家だな。」 俺達はメイドさんに案内され2階の村長の部屋であろうところまで来た。 コンコン 「村長。旅人のお客様をお連れしました。」 「そうか。入ってよいぞ。」 「失礼いたします。」 ガチャ 「これは、旅人の方々よく来てくれた。」 「はい。村長にご挨拶しようと思いまして。」 白毛まじりの武将髭を生やした50代ぐらいのオッサンだ。腹出てるし。 「そうか。そうか。皆さんそこに、かけてくれたまえ。」 俺達は村長の部屋の接客用のソファーに腰掛けた。 「私は、この最初の村で村長をしているロバーと言います。」 「こっちからハヤト、ミユキ、マイ、そして僕はタカシと言います。突然お伺いして申し訳ございません。」 「いやいや結構。すがない村だが、いかがかな旅の人?」 「よい村ですね。村の人も良い人ばかりで長居しそうです。」 「そりぁー有難い。この辺りは自然が豊だから楽しんでいってくれたまえ。」 この村長の喋り方、なんか上から目線だな。 「ところでロバー村長。ある事を村の人から聞いたのですが。」 「なにかの?」 「最近、この村の畑が大蟻から荒らされている事を村人から聞きまして、村長にお伺いに来ました。」 貴史は単刀直入にロバー村長に聞いた。 「そうか。聞かれたか。この村の大切な畑なんだが大蟻の仕業ですからな、わしらの力じゃどうにもならん。」 「その事なんですが、僕たちに任せて頂けませんか?」 「なんだと?本当か?」
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