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     『アイが欲しい』 愛には多くのカタチがある 人はみなそう信じてる 見えないクリスタルの塊を なぜそこまで必要とするの? 今は美しい輝きを放つけど あと少ししたらバラバラに崩れ去る それでも愛がなければ 生きていけないの 目の前にいた女の子は微笑みながら 私に向かっていい放つ 崩れることは嫌 そう思うから怖くなった 大切なものが急に無くなる そんな絶望を貴方は知ってるのかな そんな苦しみを味わうなら いっそ、いっそのこと 最初からもたなければいい そう信じ、静かに目を閉じた 目を閉じたその先は 真っ暗な暗闇で 静かに、静かに 一人で哀しみのダンスを踊り続ける 観客さえ寄せ付けず 何を求めているか分からないまま 私は何かを求めていた 愛って何? 静寂の中、 何もない空虚な場所に手を伸ばし 『アイが欲しい』 そう呟いた 未だに愛のことを 私は何も知らない
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