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………… かくして僕は腐的なモノへの耐性をつけ、特待生枠も獲得することができ『伊集院学園』への入学が本格的に決まり、そして今に至るという訳だ。 ふむ、振り返りに時間を使っても状況は変わらずか。 現在の時刻は午前8時15分。 待ち始めてからかれこれ45分は経つことになる。 胸ポケットに手を入れて書類を取り出し、再度時間を確認する。 7時30分に校門前に集合、校内で説明を受け8時30分からHR、その後9時から入学式。 うん、時間は合ってる。 こうなったら門でも越えてやりたい気分だが、生憎僕はそのような身体能力を持ち合わせていない。 「……はぁ」 僕にどうしろと。 その時、突如地響きのような音がし始めた。
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