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1.
梅雨も明けようとしていた。
土曜の午後。
部活動帰りの尚斗(なおと)を、瑤子(ようこ)は、クラブハウス付近で待っていた。
───結局、二人は付き合うようになっていた。
尚斗の積極的な態度にほだされたような形だった。
しかし瑤子のほうも、彼に好意をもっていたので、断る理由もなかった。
……ただ一点を除いては。
尚斗は、蒼(あお)と瑤子の関係を知っている。
それが、深い付き合いであったことも。
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