第1章

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とりあえず、常連さんたちには、休みの間店にも自宅にも来るのを禁止した。 だって!来そうなんだよ、この人たち! 特に、変(ピー)が! 年末年始くらい、すっきりさっぱり過ごしたいじゃないか。 「用もないのにうちに来ないでください。自宅前で待ち伏せもしないでください。そんなことしたら、レッドカード切ります。年明けから1週間入店禁止にします。」 「泉実!」 悲鳴が上がったが、スルーした。 「冷たいではないか、泉実!高級ホテルのおせちとやらを持ってきてやるぞ?除夜の鐘とやらを、2人でこたつにでも入って聞こうではないか。」 「必要な分のおせちは、自分で用意します。俺は、まりちゃんとこたつに入って除夜の鐘を聞きますから結構です。」 当たり前のことを言ったのに、絶望的な顔をされた。 何故だ!
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