第1章

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それから、おせち料理の準備。 とはいっても、俺一人だけなので、大したものを用意しない。 食べきれなかったら困るじゃないか。 それに、下手にたくさん作って毎食毎食同じ物を食べるのもなんだかなあ。 きっと飽きる。 だから、必要最低限のものしか用意しない。 俺は、財布を持って買い物にでかけた。 いつもの星裏銀座商店街は、年末大売り出しで結構なにぎわい。 いつものお店のおじちゃんおばちゃんたちに声をかけられながら、俺は必要な物を買っていった。 店の買い出しではないので、いつもよりずっと楽な買い物だ。 自宅に戻ると、俺は家の台所に立った。 作るのは、黒豆と紅白なます、煮しめに伊達巻き。 雑煮はどうするかな、まりちゃんが食べるなら作ろうかな。
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