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両手を差し出した俺を目を見開いて見つめた後、悠里先輩はただ一言、
「っ!!ごめんな…!」
…そう一言だけ謝ると、再び俺の唇を貪り始めた。
…あーぁ。
俺何やってんだろ。
悠里先輩が俺ではなく、…俺じゃない、その先の誰かを求めていることは先輩の目を見たらすぐに分かることなのに…
でも、いつものあの頼りになる悠里先輩のこんな一面に触れてしまって、
男同士なのにこんなにも気持ち良いことを知ってしまった………
裏切りとも言えるような悠里先輩の行動から始まったこと。
だけど、最後に自分から先輩に手を差し伸べてしまった。
…だから、もう俺から悠里先輩を拒んだり出来なかった。
「ふっ、…あっ………っ」
唇だけじゃなく、悠里先輩に全身を触れられ…
やっぱりこんなこと絶対おかしいと思うのに、俺の身体は攻められる快楽の波に溺れていく。
「……あ…あっ…っ!!!」
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