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週末明けの月曜日…
会社に入ると、目の前でとぼとぼ歩く男を発見。
「田中?」
後ろから声を掛ければ、げっそりとした同期が振り向く。
「あ…牧野」
「どうしたの?お前…顔死んでる…」
いつも元気な同期の余りにも疲れ果てた姿を見て、心配すれば、
「…まきのぉー。聞いてくれよぉー」
「な、なに…?」
田中が突然抱き付こうとしてきたので、思わず両手で阻止する。
「聞いてくれぇ~。この前の合コンに来てた奈々実ちゃん分かる!?」
「奈々実…?」
奈々実…って……
「…あぁ。確か百貨店の受付嬢?」
「そう!!その奈々実ちゃん!」
「その子が何?」
「お前あの後帰ったじゃん!?」
悲壮な顔して迫られ、たじろぐ。
「う、うん…」
「なんで帰ったんだよぉぉ」
「…は?いや、帰るって言ったし、…ってか、こっちも色々あったんだよ」
そうだよ。こっちも色々あったんだよ…
男好きなのバレたり、泣いたり…
それなのに、ポカポカとグーで胸元を叩かれ、少しイラっとする。
「…で、なんなの?言うなら早く言って」
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