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階段を使って一つ下の階の資料室へと行き、社員カードを認証させる。
ここも年末に大掃除するべきだよな…
たまにしか足を踏み入れないとはいえ、開発部の過去の膨大な資料が所狭しと置かれていて、…はっきり言って汚い。
「こん中から部長の言ってた資料見付んの?」
…道理で誰も立候補しなかった訳だと今更ながら気付くが、もう遅い。
自分から引き受けたことだけど、
「…ついてねぇ」
ついつい愚痴ってしまう。
それならせめて早く見つけて済ませてしまおうと心に決め、近くの棚から目録を確認する。
二つ目の棚を確認し終えた頃、ピッ、カシャ…と入口で社員カードが認証され、鍵が開く音がした。
「…久田?」
もしかして手伝いに来てくれた?と微かな希望を胸に入口の方を覗いて、
…そこに立っていた人物に息が止まるかと思った。
「…ゆう、り」
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