第5章:真実と嘘

2/12
320人が本棚に入れています
本棚に追加
/345ページ
「はいはーい。今出ますよー…っと」 17時前という微妙な時間に珍しく着信が鳴り、作業を一旦止めて電話に出る。 「もしもし?」 『…………』 「もしもーし??」 『……………』 なんやこれ? イタ電か?? うんともすんとも言わない電話越しの相手…。 なんやねん。 …一応電話は切れてへんみたいやけど、キモいな! もう切ったろかな?と通話終了ボタンに押し掛けたその時、 『…助けて』 初めて電話越しから声がした。 …助けて?? なんやそれ?? でも、この声どっかで聞いたことあるような…?? そこでやっと通話画面を見て、ドキッとする。 「恵!?…お前恵なんか!?」
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!