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悠里先輩の甘い香水の匂いと酒の匂い、俺のシャンプーの匂いが混じり合う。
「先輩…んっ」
頭を後ろから掴まれ、身動きの取れない俺の唇に温かさが触れる。
「ー…っ!!!」
自分のとは違うその温かさから逃れようと身をよじれば、更にきつく身を抱き締められる。
「んっ…ふっ」
唇を味わうように何度も角度を変え、口付けされる。
なんで?
そんな疑問が頭を過ぎるのに、口付けされた箇所から徐々に自分の身体が熱くなっていくのが分かる。
何感じてんだ、俺!!
それなのに、うっすらと差し込む廊下からの光に照らされて見えた悠里先輩のいつもと違う【男】の顔にますます身体は熱くなる一方だった。
やば…っ。先輩キス上手すぎ…
「んっ」
先輩のテクと、久しぶりの他人の体温とで身体の力が抜ける。
攻めの一方の悠里先輩がそんな俺の隙を見逃す筈もなく、一瞬開いた唇から先輩が舌を侵入させる。
「んんっ」
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