第1章

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「ふ、布団はもうあるから……」 生々しいな、なんて考えながら部屋の隅に畳んであった布団をふわりと広げた。 ……えっと、だけどこの先どうしたら……? 俺だって女の子と普通のお付き合いをしたことはある。 知識だって、手順だって、知らないわけじゃない。 男同士で気持ち良くなる方法だって、少しくらいならわかってる。 でも今の相手はセータなんだ。 学生の頃から犬コロみたいにじゃれあってきた親友。 今更すぎて、なのに身体は求めすぎていて、気持ちばかりはやってしまう。 「アズ、緊張してる?」 セータは迷わずぐいっと俺の肩を押すと、二人揃ってその布団に倒れ込んだ。 「……な」 「え?」 「慣れてる……!」 「そう?」 俺に覆い被さって微笑む。 「ただ焦ってるだけだよ。 ずっと俺のものにしたかったアズがここにいるから……前から触りたかったし、こうやって組み敷く夢も何回も見たから……」 緊張で震える。 セータも、心なしか声が上ずってる? 「夢って」 「うん。 こうして服を脱がせて、裸にして、俺の愛撫で感じてる可愛いアズの夢」 俺のシャツをズボンから引き抜き、その長い指がスルッとボタンの隙間から入り込んできた。 「…………っ!」 やっぱりどう考えても………慣れてるじゃないか!
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