結成!グラローク家来衆。

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「いや、決めつけは禁物だわ…」 再び小声にて静乃。 何気ないようでいて実は重要なカギである寝言をグラロークが口にしたのは、その直後のことであった。 「うーん… キノービ会の誓いとはそんなに絶対的なのですかミンチン寮長? 痛い! 何故わらわがぶたれねばならぬ! 離せ! 痛い! 痛い! 乱暴はよさぬか! (泰)痛いよぅ… 寒いよう… お腹空いたよぅ… 助けて兄様…」 「…」 語尾の泰王国語こそ分からなかったものの、静乃の脳裏にはおぞましい光景が鮮明に浮かび上がる。 それは従兄武夫から誕生日プレゼントに貰った洋書 『A little princess』 の一場面に他ならなかった。 「姫様からミンチンというチューレンをつけられる程の悪どい寮長か… 一式さんに知られたら、間違いなくイラブーの巣に放り込まれるわねその寮長。 姫様…」 ふと呟く静乃。 やがて彼女の両腕が、グラロークをそっと抱き締めるのであった。
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