救出![雷刻のアイドル]

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ジェルズ闘技場 10:00 はぁ…解っちゃいたけど、ロゼサンは怖いな。 僕は闇の属性付与で四角いリングを逃げ回る。 ロゼ「オラオラオラオラァ!逃げてるだけじゃ勝てないぞ!ヒューイ!」 ガトリングを連射しながら言われても、説得力0ですよ。僕はとにかく逃げ回る。 ロゼサンはその強力な魔具一本でギルドランクを駆け登った。魔法も使えるけど、やっぱりアレがヤバい。強固な防御魔法でも、ロゼサンの魔具を防げる物はないだろう。試してみようかな。 ヒューイ「はい!」 無詠唱で聖属性の[ジャスティスシールド]を前面に展開、さらにその奥に地属性の[アースウォール]を出した。[アースウォール]は壁と言うより山だね。6mの厚みを持たせたから。 ロゼ「無駄無駄無駄ぁああ!」 ガトリングを集中させてるんだね。リングが激しく揺れて、まもなく[アースウォール]と[ジャスティスシールド]に穴が開いた。読めてるから上空に逃れたけど、防御魔法じゃやっぱりダメだ。 ん?ロゼサンがガトリングを仕舞うと、何やら四角い箱を出した。アレも魔具かな? 箱から無数のミサイルがこっちに飛んで来る。[ファイアボール]をたくさん出してミサイルを迎撃。ロゼサンを見ると、箱を消して手を上空に掲げてた。 ハッと上を見ると、高出力の魔力が落下して来る。着地と同時に[グランドスルー]で地中に逃れるしかない。 ドカーンと凄まじい爆音と共に周囲の土が振動した。 ロゼサンの背後の地中から飛び出して、剣による斬撃を放つ。ロゼサンはアッサリ距離を取って回避した。 ヒューイ「随分凄い魔具ですね。」 ロゼ「そうね。」 やっぱり説明はしてくれないよね。思うに、複数の重火器を精製する魔具…どれも破壊力抜群。つまり僕がすべきは…。 ロゼ「そう来るのね。」 ヒューイ「「「あくまで魔法で攻略してみます。」」」 闇属性の[ドッペルゲンガー]…複数の実体を持つ分身を生み出す魔法。僕の魔具[エレメントマスター]を用いれば、もっと楽に攻略できるけど、あらゆる人に認めてもらうには、訳解らない魔具より圧倒的な魔法の力のが解りやすい。 リングの広さから言って、ちょっと少ないけど80人の僕が丁度いいかな。 ロゼ「さすがね。あいつの弟子だけあるわ。」 80人の僕から、各自50個の[ファイアボール]を出した。 80人の僕は笑みを零して同時にロゼサンを指差した。 ロゼ「甘いわよ!」 ロゼサンの背中にミサイルの箱が現れ、ミサイルが放たれた。さらに前方にガトリングと筒が現れた。ガトリングを連射しながら、筒からは火炎放射。 [ファイアボール]を撃ち払いながら80人の僕を次々と撃退していく。
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