聖邪の行進

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ルネスト街道 10:00 [ビジョン]…クロト達は時間や空間を超えて様々な映像を見る事を言うみたい。 それで私は気を失ったはずなんだけど。 ヘレナ「ふむ。アレックとやら…貴様の転移は不可解かつ便利な技だ。わらわに教える事を許してやろう。」 アレック「はっはっはっ!すまね~な~ヘレナチャンよ~。ありゃ~俺にだけ許されたモンだからな~。」 ヘレナ「ふむ。ではミレイとやら…貴様の歌は魔力を与え、魔法の威力を高めた。わらわの知らぬ魔法である。教える事を許してやろう。」 ゴンザ「ヘ…ヘレナよ。ミレイの歌もミレイのオリジナル魔法じゃ。それもミレイの芸術性を媒体としとる。一朝一夕には覚えられんよ。」 ヘレナ「役立たずが。わらわの視界の外で、勝手に滅べ。凡夫共め。」 クロト「うん滅ぶ滅ぶぅ!僕から滅ぼしておくれヘレナチャン!さもないと可愛がっちゃうんだぜ!」 やめなさいド変態!それは私の髪よ!勝手に触らないで!ヘレナも大人しくしてないで滅ぼしなさいよ! 皆して何なの!?なんでヘレナを受け入れてる訳!? 信じらんない! ヘレナ「特異な雑魚よ。貴様らは弱い。わらわの足元にも及ばぬ。しかし中々奇怪な技を使う。わらわの下僕にしてやろう。」 クロト「やったぁ!下僕とか何か響きがエロいじゃん!色んな所お世話しちゃうんだぜ!なぁローク!」 ローク「…。」 ヘレナ…お願いだから私と代わって?あなたは強いけど幼いわ。変態との旅は危険極まりないのよ? ルカ「ド変態なんだぜ。お?ここの分かれ道で東のルネスト方面に行くんだよね?メルライトを通り過ぎて港町ルネストから海を渡るんだろ?」 ミレイ「う…海とか初めてです。」 ゴンザ「何の何の…ただのデカい水たまりじゃ。」 ミレイを乗せたルカチャンと、その隣を歩くお師匠様。 ちなみに東と南の分かれ道で、南ならヘザーやミルズに続くわ。 アレック「行かね~のか~?」 当然西に歩く私達の背後で、クロトは胡座で座り首を捻る。 クロト「ん~エリーチャンどっちって言ったっけ…。聞いたはずなんだけど思い出せないな。」 クロトはポケットから葉巻を取り出してくわえた。火も着けずに葉巻の先端はオレンジ色に発光する。 てか…健康に悪いよ? アレック「お~し休憩にするか~。クロトが思い出すまでな~。トランプやる奴手~挙げろ~。」 ルカ「はいは~い!」 ローク「…。」 ルカチャンとロークがトランプしに行った。ミレイとお師匠様は水分補給したり、果物を食べたりしてる。 問題はクロトよ。
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