魔神への貢ぎ物

3/26
3276人が本棚に入れています
本棚に追加
/707ページ
たまたまが運命で、それが記されてるけど、天の時まで読み解けない。 使い勝手が悪すぎる預言の書だけど、それでいいんだと思う。預言は人が知れば狂う物だから。 多分著者が見えないクロト達の事を知らせるために、見えてた時期に書き上げたんだ。あの人はそうゆう人だから。 問題は流星群の日から何が始まるか解らない所。 良くない事だと思うけど。 あ…時間だ…3・2・1。 僕の後ろに転移して来たのは…見なくても解る。派手なピエロの衣装に身を包むギルドランカー。 ヒューイ「急に姿を消してすいません。明日ですね。」 ピエロ「…。」 ギルドランクを上げる旅。5位から1位に上がる旅に出るんだ。 ヒューイ「手抜きは無しですよ?」 ピエロ「当然だ。」 その前に、まずはサンクレアのランカー…3位の[紡撃の道化師]との試合をする。つまりこのピエロサンとの試合。それからジェルズで2人倒して、グラディウスの1位…[偽愛の死神]アリスサンを倒しに行く。 神がそう望むなら、無理でもやり遂げる。 ピエロ「既に慣れたが…お前は無理し過ぎる。俺がもっと頼りになれば…本当に…」 「ヒューイ!やっと見つけたわ!明日応援に行くからね!」 ピエロ「スイマシェーン!」 ピエロサンの声が甲高くなった。ケイトが転移してきたから。 ヒューイ「うん。がんばるよ。」 僕は立ち上がって2人を見た。 ケイト「あ…[道化師]様も応援してますから。」 ピエロ「ドウモデース!」 サンクレアに仕える将軍にして各属性のスペシャリストである帝。 ケイトは聖属性の帝…光帝。昔は正体も隠す秘密主義だったけど、今ではランカーの様に通り名を付けて親しみを強調する。 ケイトは[銀帝]…世にも珍しい銀髪だからだ。 ルシーダは闇帝で、特殊な体質から[黒帝]と呼ばれる。 風帝は[老帝]。地帝は[女帝]。雷帝は[轟帝]。炎帝は[爆帝]。 ロンサンだけは水帝のままだっけ。1番優しく親しみやすい帝だからね。 ケイト「ヒューイ?マルクスがうるさいからちょっと見に来てよ。」 ヒューイ「そうだね。念が飛んできて鬱陶しいよ。マルクスもこの2年でしっかりしたけど、執着心だけは克服できなかったね。 行きましょう。」 僕はケイトと[道化師]様と共に転移した。
/707ページ

最初のコメントを投稿しよう!