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私の仕事は、文章を書いたり、写真を撮ったりすることだ。
フリーで仕事をしていると言うと、それまでの道のりは大変だったのでしょうとよく言われる。
でも私は、気がついたらこうなっていたとしか思えない。
きっと夢中になってもがいていたなら、力が入りすぎて失敗していたかもしれない。
私は子供のころから自分が何をしたいのか、何が得意なのか、よくわかっていなかった。
父も母も学校の教師だったから、自分も何となく教師の道に進むのだろうと漠然と思っていた。
なんの迷いもなく、勧められたとおりに高校まで卒業し、教育大学に進学した。
僅かな抵抗をしたのは、函館にも教育大学はあったのに、札幌の大学を選んだことだ。
それは自分のためというよりも、父や母のためだったのかもしれない。
仲の良くなかった父と母は、たった一人の娘を奪い合うように、自分の味方にしようとした。
特に母の執着は、普通の愛情とは違っていたように思う。
それは私に対する執着というよりも、縋れるものを求めていた。
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