14 ゆれる想い

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「会わない約束ですよね」 「俺って意思が弱いな」 「マメなんですね」 「そうかな」 「そうですよ。藤木さんにとっての私は、たくさんの中の一人なんでしょう。まだ、数にも入っていないかもしれない。それなのに、こうして会いに来てくれるんですね」 「そういう冗談はやめてくれないか」 言いながらも藤木さんは笑っていた。
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