14 ゆれる想い

14/21
前へ
/323ページ
次へ
「珍しいタイプだから、ですか?」 「ん? どういう意味だ?」 私は藤木さんの腕を振り払うように下ろした。 「ずっと付き合っている人がいるんですよね?」 「そんなに器用な男じゃないよ」 まるで心当たりがないという顔で私を見る。 「城島さんのことだって、隠していたじゃないですか」
/323ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2088人が本棚に入れています
本棚に追加