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「は! 馬鹿じゃないの!? 休む!」 「ははは。じゃあ、自習室の場所は分かるよね? 自由に歩き回ってもいいけど、20時にはちゃんと此処にいてね」 軽く受け流し、銀太は笑って部屋から出ていくけど。 休むのに自由に歩き回っていいんだ。 「あ、あと星丸のご飯もあげといて。夢琴の部屋にもゲージ用意したから」 寮はペット禁止なのに、彼には関係ないらしい。 独裁政治ならぬ、ここは銀太の独裁国家なのか。 「昼食は一緒に食べてもいい?」 でも、そう甘えた声で言ってくる銀太を見ると、やはり私はこの不思議な生き物が好きらしい。 「うん。学食じゃなくて昨日の場所がいいな」 「りょーかい。じゃあ、頑張って来る」 いってきます、と部屋を出ていく彼を、まるで見送る様子が新婚のように思えて顔が真っ赤になってしまう。 お兄ちゃんが亡くなってまだ日が経っていないのに、こんなの不謹慎なのに。 なのに、私の心はどんどん銀太に依存していく。 彼の計算とも知らずに。
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