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どこまでも、無限に広がる宇宙。
その漆黒の宇宙(そら)に煌めく数ある星々。
そこには多くの生命が宿り、多くの物語を紡ぐ。
これは、そんな大きな世界の小さな小さな物語。
「シェルロン」
そう名づけられたひとつの惑星(ほし)がある。
かつてこの惑星には青く澄んだ空の下、広大な大地には瑞々しい木々が生い茂り、共存する多くの生命(いのち)はその余りある大地に恩恵を受け生きていた。
しかしいつしか生命は惑星を奪い合うようになった。
奪い合う火の粉は惑星を侵食し、青く澄んだ空は赤く染まり、瑞々しく生い茂る木々は枯れ果てた。
多くの生命は絶滅に瀕し、残った種族はたった2つ。
生命の中で唯一知恵を持つ「人間」と、圧倒的な力を持つ「魔物」。
そして今、多くの生命を絶滅へと導いた争いも、終局を迎えていた。
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