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朴さん、
……どう思っただろう?
″ 情夫 ″ とか
″ 肉便器 ″ とか、
そんな日本語の意味わかったかな?
別に朴さんの事好きになったわけじゃないけど、
「なんだよ?!この間はスンナリヤらせたくせに!」
自分に好意を抱いている人に、
これ以上嫌われたくないだけ。
『あの男たち、山村さんの友達だったんだ?』
私を好きだと告白してくれた西川くんも、
ショックのせいか、
いろんな事を受け入れられなかったみたいだった。
「耐えてたの!ケガとかなしに早く終わって欲しかったから!」
冷たい床の感触を背中と後頭部に感じながら、
私の口を塞ごうとうする、兎男の口から逃げる。
「ケガ?!
人をレイプ魔みたいにいうんじゃねぇ!」
なにいってんの?!まさにそうじゃないの?!
「今日、これ以上なんかしたら絶対に警察に行くんだから!」
昔の傷痕が沢山残る手首を掴まれて、
今まで感じなかった恐怖心が自分のなかで増大していく______
「お前の友達みたいに裁判沙汰になって恥さらしたいの?」
「……え」
……この人も、
知ってるの?
「前、酒飲んだ凛々子から聞いたんだよ!おまえが引きこもってる理由!
バカらしくて憐れになったぞ」
ウサギ男は、
前歯をキラリと光らせて( 私にはそう見えた )
バカにしたような笑いを浮かべた。
「悪いのは、その襲われた友達だろうが?
デカ乳武器に男をその気にさせてたんだ、自業自得じゃん!」
…………ちがう。
「ヤられたとか主張する女に限って、本来ヤリ ◯ンが多いんだよ!
お前も含めてね」
違う、
凪子は、
本当に、
西川君だけが好きだった。
「凛々子の代わりになってくれるんなら、優しくするから、
力抜けよ」
今の私に、
そんな純粋な心は残ってはいない。
「………………今日最後にして」
今日を境に、
また、痛みが必須栄養になりませんように。
ウサギ男は、掴んでいた私の手首を舐め出した。
____ピンポーン!!
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