第1章

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朴さん、 ……どう思っただろう? ″ 情夫 ″ とか ″ 肉便器 ″ とか、 そんな日本語の意味わかったかな? 別に朴さんの事好きになったわけじゃないけど、 「なんだよ?!この間はスンナリヤらせたくせに!」 自分に好意を抱いている人に、 これ以上嫌われたくないだけ。 『あの男たち、山村さんの友達だったんだ?』 私を好きだと告白してくれた西川くんも、 ショックのせいか、 いろんな事を受け入れられなかったみたいだった。 「耐えてたの!ケガとかなしに早く終わって欲しかったから!」 冷たい床の感触を背中と後頭部に感じながら、 私の口を塞ごうとうする、兎男の口から逃げる。 「ケガ?! 人をレイプ魔みたいにいうんじゃねぇ!」 なにいってんの?!まさにそうじゃないの?! 「今日、これ以上なんかしたら絶対に警察に行くんだから!」 昔の傷痕が沢山残る手首を掴まれて、 今まで感じなかった恐怖心が自分のなかで増大していく______ 「お前の友達みたいに裁判沙汰になって恥さらしたいの?」 「……え」 ……この人も、 知ってるの? 「前、酒飲んだ凛々子から聞いたんだよ!おまえが引きこもってる理由! バカらしくて憐れになったぞ」 ウサギ男は、 前歯をキラリと光らせて( 私にはそう見えた ) バカにしたような笑いを浮かべた。 「悪いのは、その襲われた友達だろうが? デカ乳武器に男をその気にさせてたんだ、自業自得じゃん!」 …………ちがう。 「ヤられたとか主張する女に限って、本来ヤリ ◯ンが多いんだよ! お前も含めてね」 違う、 凪子は、 本当に、 西川君だけが好きだった。 「凛々子の代わりになってくれるんなら、優しくするから、 力抜けよ」 今の私に、 そんな純粋な心は残ってはいない。 「………………今日最後にして」 今日を境に、 また、痛みが必須栄養になりませんように。 ウサギ男は、掴んでいた私の手首を舐め出した。 ____ピンポーン!!
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