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ピンポーン!
前と同じように、
死んだふりをした動物のごとくピクリとも動かなくなった私の上に馬乗りになった男はインターホンのベルの音に思い切り反応。
「やべ、鍵かけたっけ?」
と言いながら後ろを振り返る。
『誰……』
誰でもいい、。
返事をしなくても、その扉開けて。
私の口を塞いだ ままのウサギ男は、右手を伸ばして、玄関の内鍵を閉めようとした。
「あって!」
体勢が不自然過ぎたのか、背中の筋を違えたようで、
痛そうに私の体に覆い被さる。
ウサギ男の前歯が、私の肩に当たって少し痛かった。
「どうぞ!」
痛い、の代わりに訪問者に返事をすると、
「回覧板でーす」
ガチャ!
と、
勢いよく男が入ってきた。
「おー、まだ挿入してなかったか!」
「な」
今度は、
魚男、
山本ケイタが訪ねてきた。
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