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「ん..」
ここは...どこだ?
俺は目を覚ますと
見知らぬ天井がまず視界に入った。
体を起こし、
辺りを見回す。
「何もないな...」
そう、何もない。
6畳くらいの部屋に白い光を放つ電気が天井からぶら下がり、壁は真っ白く他に何もない部屋。
唯一出入り口であろう扉が1つ。
「あれ?俺、死んだよな?」
1つの疑問。
確か、電車にひかれた。
そぅ、死を望んだんだ。
俺は自分の胸に手を当てた。
心臓の鼓動が手を伝わり感じられる。
息もしている。
確実に生きている。
「んー」
俺は扉まで向かい、ドアノブに手をかける。
ガチャガチャッガチャガチャッ
「開かない...」
扉には鍵がかけられていて開けることができなかった。
「どうなってるんだ?死んでないし、この部屋はなんだ?」
腕組みをしながら、考える。
が、答えが出てこない。
「んー、よいしょ。」
俺は部屋の中央らへんで
床に腰を下ろし未だ腕組みをしながら、
頭をフル回転させた。
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