第9章 のぼりつめる

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どれくらいの時が流れただろうか。 あがっていた呼吸も落ち着き、 陽は少し傾きかけている。 今までのことが何もなかったかのように、 彼はこともなげに云う。 「お腹すいた。 何か食べに行こう。」 耳がくすぐったいような柔らかな声で。
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