第1章

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羽村が欲しいのは、 俺じゃなくて。 あの、性格悪い悪魔なんだから。 「柴田君?」 突然黙った俺を、心配そうな双眼が見上げてくる。 「あ、わり。 あまりの寒さに唇凍った」 「言えてる! あったかいもの飲みたいー」 頬を紅くしながら、無邪気に笑う。 ───仕方ないじゃん。
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