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声にならない声を手の甲で抑えつけて、そ、と音が出ないようにドアをしっかりと閉じる。
顔が熱風を浴びたみたいにヒリヒリする。
心臓が半分飛び出した割に、気を遣って丁寧な仕事をした自分を褒めてやりたい。
ズルズル、とドアを背に脱力した身体が床に落ちる。
何やってんだ、あいつら人の家で!!!
「冴島、コロス」
ドアを閉じる一瞬、確かに目が合った鬼畜はニヤリ、笑った。
なりやまない拍動と、目の裏にまで焼き付いた光景がぐるぐる回って、しばらく動けなかった。
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