第1章

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俺より頭一つ飛び出している冴島に。 「うちでやるんだよ、クリスマス会。 普段世界中飛び回ってる両親が、この時期だけは揃うわけ」 「……」 「俺に仲のいい友達ができたのが嬉しいらしくてさ、呼べってうるさいから、うちでやることにしたんだ。 もー今から料理の手配とかしてるよ」 にっこり。 満面の笑みで台本通りのセリフを投げる。 ほーら、どうする? 羽村、来るよ。 俺んちに。
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