第1章

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くるくるとよく動く瞳が、いつもより大きく見開かれて、思わず吹き出してしまう。 「ジョーダンだって。 でも、腹はホントに減ってるからコンビニ寄らせて」 まとめておいた荷物を肩に担いで羽村に問いかける。 「お付き合いいたします」 くふふ、柔らかに笑いながら隣に並ぶ。 当たり前の光景。 そう、悲しいくらい普通で、いつもの光景。 俺の左に、羽村の小さな肩。 胸がぎゅ。 甘く、啼く。
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